JBrCの審査員は今回で2回目。

両方ともファイナルでのジャッジを担当しましたが、お世辞とかではなく本当に年々レベルが高い…。

おそらく客観的に観客側もそう感じてるのではないかと思うばかり。

岡田バリスタの一言が印象に残ってるんですけども、スーパーMCこと小林さんがインタビューしておられました。

スーパーMC:岡田さんはJBCでも優勝されるなど十分な経験されてますがJBrCはどういった印象ですか?

岡田さん:はじめは3杯しか淹れないし手数が少ないから簡単そうに見えるんですけど、難しい。温度、粉量、抽出時間、器具など自由過ぎるが故にもっと美味しくなるんじゃないかと思い出したらきりがないんです。まあそこが醍醐味ではあるから楽しさでもあるんですけども。

まず、余談ですが岡田さんは僕が大好きな憧れの一人のバリスタで、いつも「魅せる」に拘った黄金世代の中心的な方。

まあでも、ジャッジではそういう私情は僕の場合バッサリ捨てられるので良い意味で現実主義者で良かったなと。。。自分でもたまに冷酷すぎるんじゃないかと思いふける時がよく甘いドリンク片手によくスタバであります。(スタバ大好き…)

えー、何を言いたいかというと岡田さんの言葉は結構重くて、これ実際に選手になってプレゼンまで行なうという場面になってから初めて体感することだと思うんです。他の競技会ももちろんだと思いますが。

例えばJBCは見てるだけでもハードルが高い気がしますよね?用意する機材とかお金とか技術とか本当にたくさん。ちょっとやろうかなとは普通思わないです。

でもJBrCはちょっとやろうかと思う。しかもそれが世界大会まで行けるし、急成長している大会。

シンプルが故に奥が深い…いや、深すぎるんじゃないかと。

今大会も非常に工夫が施されて、素晴らしい大会でしたね本当に。

チャンピオンになったコーヒーファクトリー粕谷さんはあの接戦の中を勝ち抜いたチャンプであり日本代表です。そう、チャンピオンではあるのだけどもあくまで日本代表としてな訳で、世界で戦って頂点を勝ち取る選手として日本が選んだ選手ということ。

粕谷さんおめでとうございます。エアロプレスでもチャンプですし、2冠の選手です。

今回のSCAJではWBrCセミナーを行ないましたが、初代尾籠、2代目上田さんと過去の情報を提供しながら濃い情報のディスカッションできました。その中には粕谷さんも居て、このセミナーが少しでも3代目の為に貢献できれば本当に嬉しいです。

こういった会社所属の垣根を超えて継承の取り組みを行ってるのはJBrCだけなんじゃないかなと…裏方の支えがあるから実現できる事もあります。

最後に一言。

ブリューワーズでは高級な豆を用意すれば勝てるのか?色々な方々から本当に耳にタコができるくらいよく質問されます。

答えはYESでもNOでもない。

重要なのはカップで、そこだけで議論はナンセンスだということ。

そして、その基準がずれていればそれに応じた評価になるだけで構図は至ってシンプル。

もし、これを読んで意地悪だと思うのであれば次のJBrC審査員になればいいし、競技者として舞台へ立ち経験を積むという選択もある。

見失ってならないのはコーヒーを楽しむ情熱。

 

まだまだ話したいことはあるんですが、まさかのタイミングに私のベランダで野良猫同士が一触即発なので今日はここまで。