先日は石川県金沢にあるキャラバンサライさんへフェリペさんと二人で行ってきました。オーナーである西岡 憲蔵さんが1980年(昭和55年)に喫茶店を創業され、かれこれ36年に及ぶ歴史あるコーヒー店です。実はスペシャルティー協会を立ち上げたお1人でもあり、現在のスペシャルティーコーヒーシーンの元祖の世代でもある大変凄い方。

西岡さんと出会ったのは、2012年に開催されたドリップコーヒー国内競技会(Japan Hand Drip Chnampionship)に初めて挑戦した時の予選でふるまいコーヒーを淹れてくださってたのが西岡さんでした。その時飲んだ珈琲は競技でも使用されていた豆で、同じとは思えない美味しさだったことをはっきり覚えています。かれこれ西岡さんを知って5年が経ちましたが、ようやく本拠地である金沢までお伺いでき温かく迎えて頂きました。

歴史の深い金沢城や街並み、店舗や工場、創業した頃のお話や現在と当時の時代差、その他色々なお話し。

img_0608

自家焙煎が少なく生豆が今ほど手に入らない時代ってのは想像が容易ではないですが、西岡さんの話を聞いているとその凄さは姿勢というか心構えに現れてるような気がしました。朝の散歩の後はドリップで女性と言えばこの方、松崎さんにコーヒーを淹れて頂きました。苦味の中にある甘みが凝縮していて、口当たりも滑らかで美味しい一杯を堪能。

img_0603

こちらは金沢城に面している店舗。とにかく渋くて格好良く、落ち着いた雰囲気は街の文化と溶け込んでいてそういった背景と融合することも深みがでるんだなと勉強になりました。

img_0605

焙煎工場にもお邪魔しました。未だに西岡さん自ら焙煎士の社員さんと普通に焙煎するというのに驚きです。販売豆も独自の管理方法をされていて、常に超新鮮な焙煎豆しか店舗へ並ばないことはキャラバンサライさんの規模で行なえてるなんて感服の至りです。

また、午後はコーヒーの勉強会をさせて頂きました。生産者側のリアルな目線で話すフェリペさんの話は綺麗ごとだけじゃないので本当に面白く、新たな品種発見のエピソードなどで盛り上がり。その後は、尾籠が実演を交えながらドリップの考え方や実戦での活かし方などちょうど競技会へ向けての時期でもあったようで質問も飛び交いながらあっという間の一日となりました。

一日の弾丸で行ってきましたが、金沢に来れたことは本当に良かったです。

西岡さん、社員の皆様ありがとうございました!