もっぱらここ数年間でTDSと抽出効率はバリスタとしてベーシックは知識になっていますね。僕もこの知識に出会ったのは2013年にMatt Pargerから教わった事がきっかけです。かれこれ、3年間くらい検証してきて自分なりの哲学はあったりしますが、しばしば情報が錯綜してるような状況を見たり聞いたりします。

そこで、いまいちピンと来ない方やまだ知らない方へちょっと説明しましょう。

まず、TDSはコーヒーの濃度数値を表す呼称で、例えばこのコーヒーのTDSは1.35%かな…とか。抽出効率は、収率とかも略して言ったりもしますがこれはGold cupを知らないといけません。Gold cupとはSCAAとSCSEが定めている数値で、18%~22%の許容範囲に収まるとコーヒーを適切に必要な粉g数で抽出できてますよっていうもの。抽出効率を調べる為には、TDS値が必要なわけです。

なので基本は両方セットで使用して、コーヒーを分析して考えていきます。

ただ、この情報に縛られすぎて数値だけで判断するのは必ずしも=美味しいコーヒーへは繋がりません。あくまで指標として見た方がよくて、濃度だけで話してる方とかいたら僕はスルーしています。

このブログのTOP写真に粒度違いの写真をのっけました。
手前が細かめで奥が粗め。
普通に考えたら、細かめが濃くなって奥は薄くなりますよね。
でも、粉量と抽出量を変えれば両方同じ濃度にできちゃう。

例えばTDS1.35%になるようそれぞれ抽出してみることはできるけど、できたコーヒーの味は変わるよってことです。だから、どんな状態の粒度で抽出されてのTDSなのかをちゃんと確認しない限り、同じTDSにしても味が違うわけです。

中途半端に手を出すと逆に謎が深まるばかりなので、のめりこめる時間と余裕とお金がある方は勉強した方が良いですよ。必ずレベルが上がるので応援します!言葉は独り歩きするので、教える方も聞く方も注意して話してみると親切。

それにしても、事務所あるとほんと便利で快適です。笑