コマンダンテのクリック数と粕谷4:6メソッドを組み合わせる|迷わない挽き目の整理

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コマンダンテC40を買ったのに、クリック数が何回が正解かわからないまま使い続けている――そういう状況は、実は珍しくありません。特に粕谷哲氏の4:6メソッドを試したい場合、「粗挽き」と言われても何クリックなのかが曖昧なまま進めがちです。

このページでは、コマンダンテC40のクリック数の仕組みから始まり、粕谷氏の4:6メソッドで使われるクリック数の目安、さらに焙煎度や抽出結果に応じた調整の考え方まで、調査した情報をまとめています。ゼロ点の設定ができているか確認しながら読み進めてみてください。

なお、クリック数の目安はコマンダンテのモデル(MK3/MK4)や個体差、使用する豆によって変わることがあります。本記事の数値はあくまで参考の出発点として活用し、実際の抽出結果で微調整することをおすすめします。

コマンダンテのクリック数とは何かを最初に整理する

クリック数とは、コマンダンテC40の挽き目ダイヤルを回したときに「カチッ」と鳴る音の回数のことです。この数を基準にすることで、毎回同じ挽き目を再現できます。まずはクリック数を正しく数えるための土台となる「ゼロ点」の設定を理解しておく必要があります。

ゼロ点の設定方法と確認のコツ

ゼロ点とは、挽き目ダイヤルを締め込んでいき、ハンドルが自重で回らなくなった位置のことです。公式の説明では、グラインダーを水平に持ち、ハンドルが12時の方向から止まらず落ちなくなった最初の位置がゼロ点とされています。

ゼロ点を毎回正確に確認することが、クリック数の再現性を保つうえで最も大切な手順です。無理に強く締め込もうとすると刃を傷める原因になるため、ハンドルの自重を確認しながら慎重に行うとよいでしょう。

注意点として、1〜3クリックの位置は刃同士が接触するリスクがあるとされており、実用的な最小クリック数は4クリック前後が目安です。また、ゼロ点の解釈が個人によって若干異なる場合があるため、使い始めは手順を確認してから調整に入るとよいでしょう。

クリック数と挽き目の粒度帯の関係

クリック数を増やすほど刃の隙間が広がり、粉の粒が粗くなります。C40 MK4を基準とした場合、各粒度帯の目安は次のように整理されています。エスプレッソ用の極細挽きは4〜16クリック前後、ハンドドリップ用の中挽きは17〜28クリック前後、粗挽き(フレンチプレスや4:6メソッド向け)は30〜43クリック前後が一つの参考範囲です。

ただし、これらの数値はあくまで参考の出発点です。使用する豆の種類・焙煎度・鮮度によって適切な挽き目は変わるため、抽出結果を見ながら調整するプロセスが必要になります。

MK3とMK4でクリック数がずれる理由

コマンダンテにはMK3とMK4という世代があり、同じクリック数でも実際の粒度が約3クリック分前後異なるとする検証結果があります。これは内部フレームの形状が変更されたことによるものとされています。

MK3を使っていた方がMK4に切り替えた場合や、ネット上のレシピを参考にする場合は、どちらのモデルに基づいた数値かを確認しておくことをおすすめします。本記事の数値は主にMK4を基準とした情報を参照しています。

ゼロ点の確認ポイントまとめ
・グラインダーを水平に持ち、ハンドルが自重で止まる最初の位置がゼロ点
・無理に強く締めないこと(刃の損傷につながる)
・1〜3クリックは実用外。最小は4クリックを目安にする
・MK3とMK4はクリック数に約3クリックのずれがある可能性がある
  • クリック数はダイヤルが「カチッ」と鳴る回数で、再現性の基準になる
  • ゼロ点はハンドルが自重で回らなくなる最初の位置で設定する
  • 実用的な最小クリックは4前後。1〜3は刃への負荷が大きい
  • MK3とMK4では同じクリック数でも粒度が異なる可能性がある
  • 数値は参考値であり、豆や抽出器具によって微調整が必要

粕谷哲氏の4:6メソッドとコマンダンテのクリック数の関係

粕谷哲氏の4:6メソッドは、2016年のWorld Brewers Cup(ワールドブリューワーズカップ)でアジア人初の世界チャンピオンに輝いた際に発表された抽出方法です。粕谷氏はコマンダンテC40を愛用していることでも知られており、このレシピと組み合わせて使われるクリック数について整理します。

4:6メソッドの基本設計と粗挽きの意味

4:6メソッドの基本は、総湯量を40%と60%に分けて、最初の4割で味(酸味・甘み)を調整し、後の6割で濃度を調整するという考え方です。粉量20gに対して湯量300g(1:15の比率)が標準レシピとされています。

このメソッドでは「粗挽きを基本とする」ことが一つの前提になっています。その理由として、粗挽きにすることで成分の溶け出しをコントロールしやすくなり、雑味やえぐみを抑えたクリーンな味わいになりやすいという点が挙げられています。深煎り豆では特に、細かく挽くと苦味や雑味が強調されやすいとされています。

粕谷レシピで使われるとされるクリック数の目安

複数の情報源で参照されているクリック数の目安として、粕谷氏のインスタライブや公開されたレシピでコマンダンテの30〜32クリック(中粗挽き)から38クリック(粗挽き)程度が使われているとする情報があります。これらはMK3時代の情報を含む可能性があるため、MK4使用時は前後3クリック程度の調整を念頭に置くとよいでしょう。

また、ハイブリッドメソッドなど粕谷氏の後のレシピでは32〜35クリック程度が参照されることもあります。いずれも粗挽きの範囲内での設定であり、抽出完了時間を確認しながら微調整することが前提です。

4:6メソッドと抽出時間の関係

粕谷氏のレシピでは、全量のお湯を注いでから3分30秒を目安に抽出を完了させることが一つの指標とされています。ドリッパー内にお湯が目視できるほど残っている場合はやや細かくし、3分以内にほぼ抜けきっている場合はやや粗くする調整が推奨されています。

この「抽出時間で挽き目を調整する」という考え方は、クリック数の目安と組み合わせることで実用的な調整の軸になります。数値だけに頼らず、実際の抽出を確認しながら1〜2クリック単位で調整するプロセスが大切です。

クリック数(MK4目安)粒度帯4:6メソッドへの適性
30〜32クリック中粗挽き酸味・甘みを出しやすい。抽出速度が速めになりやすい
35〜38クリック粗挽き(標準)クリーンで雑味の少ない仕上がりになりやすい
40〜43クリック粗挽き(粗め)抽出が早くなりすぎて薄くなりやすい場合がある
  • 4:6メソッドの基本は「粗挽き+数字で管理する」抽出方法
  • 粕谷氏が使うとされるクリック数は30〜38クリック前後が参照されている
  • MK4ではMK3から約3クリントずれる可能性があり、調整が必要
  • 抽出完了時間(目安3分30秒)で挽き目を微調整する
  • 数値はあくまで出発点であり、豆ごとに調整することが前提

焙煎度別のクリック数調整の考え方

コマンダンテ粕谷のクリック数推移

コマンダンテのクリック数は固定ではなく、使用する豆の焙煎度によって最適な範囲が変わります。浅煎り・中煎り・深煎りという3段階の違いを意識しながら調整の方向性を把握しておくと、迷いが少なくなります。

浅煎り豆のクリック数の考え方

浅煎り豆は細胞が硬く、成分が溶け出しにくい特性があります。このため、同じクリック数でも成分の抽出量がやや少なくなりやすく、中煎りより少し細かめの設定(クリック数を1〜2減らす方向)で調整することで、フレーバーを引き出しやすくなるとされています。

粕谷氏のレシピでも、浅煎りには93〜94度という高めの湯温が推奨されており、クリック数と湯温をセットで考えることが抽出の安定につながります。浅煎りで4:6メソッドを使う場合は、30〜33クリック前後を起点にして抽出時間を確認しながら調整するのが一つの方法です。

中煎り豆の基準的な使い方

中煎り豆は浅煎りに比べて成分が出やすく、バランスのとりやすい焙煎度です。4:6メソッドでは35〜38クリック前後の粗挽きを基準として使いやすく、雑味が出にくいクリーンな仕上がりになりやすいとされています。

中煎りはさまざまなレシピとの相性が良いため、コマンダンテの挽き目調整に慣れるための練習としても向いています。湯温は88〜92度前後が参照されることが多く、豆の状態に応じて変化させながらベストなクリック数を探るとよいでしょう。

深煎り豆のクリック数の注意点

深煎り豆は細胞構造がもろく、細かく挽くと過抽出になりやすい特性があります。苦味や渋みが強調されないよう、中煎りよりやや粗めの設定(1〜2クリック増やす方向)が適していることが多いです。

4:6メソッドで深煎り豆を使う場合は、37〜42クリック前後を起点にすることが一つの目安です。深煎りは抽出が早く進みやすいため、3分以内にお湯が抜けきってしまう場合はクリック数を少し減らして調整します。

焙煎度別のクリック数調整の方向性(MK4・4:6メソッド使用時の参考値)
・浅煎り:30〜33クリック前後。硬くて成分が出にくいため細め方向に調整
・中煎り:35〜38クリック前後。バランスがとりやすく基準にしやすい
・深煎り:37〜42クリック前後。もろい構造のため粗め方向に調整
※いずれも抽出時間・味を確認しながら1〜2クリック単位で微調整する
  • 浅煎りは硬いため同じクリック数でも成分が出にくく、細め方向に調整することがある
  • 中煎りはバランスがとりやすく、挽き目調整の基準として使いやすい
  • 深煎りは過抽出になりやすいため、やや粗めから試すことをおすすめする
  • クリック数だけでなく湯温も合わせて調整すると精度が上がる
  • 抽出完了時間を指標にすると、感覚に頼らない調整ができる

抽出結果から挽き目を修正する方法

クリック数の目安はあくまで出発点です。実際に淹れてみた味や抽出時間を確認し、そこから調整する考え方を身につけておくと、豆が変わっても対応できるようになります。ここでは抽出結果と挽き目の関係を整理します。

未抽出(薄い・酸っぱい)のときの調整方向

飲んでみてコーヒーが薄く、酸味だけが目立つような味の場合は未抽出(成分が十分に溶け出していない状態)のサインであることが多いです。この場合、クリック数を1〜2減らして(細かく挽いて)抽出量を増やす方向に調整します。

4:6メソッドで抽出時間が3分以内に終わりそうな場合も同様に、クリック数を減らすことで通過速度を落とし、成分の抽出をより促すことができます。調整は一度に大きく変えるのではなく、1〜2クリック単位で試すことをおすすめします。

過抽出(苦い・えぐい)のときの調整方向

飲んでみて苦味が強く、後味にえぐみや渋みが残る場合は過抽出(成分が出すぎている状態)のサインであることが多いです。クリック数を1〜2増やして(粗く挽いて)成分の溶け出しを抑える方向に調整します。

ドリッパー内にお湯が長く残っている場合も同様のサインです。過抽出と未抽出では対処の方向が逆になるため、抽出時間と合わせて確認することで判断の精度が上がります。

抽出時間と挽き目の対応を記録しておく方法

同じ豆を繰り返し使って調整する場合、クリック数・湯温・抽出時間・味の感想をメモしておくと、次回以降の参考になります。コマンダンテはクリック数という数値で管理できる設計のため、このような記録との相性が良い器具です。

豆を替えるたびに一度ゼロ点から設定し直す習慣をつけておくと、クリック数のずれによるトラブルを防ぎやすくなります。特に新しい豆や焙煎から日が浅い豆では、初回の抽出で時間と味を確認してから追加調整するのがよいでしょう。

抽出結果の状態判断クリック数の調整方向
薄い・酸味のみ強い未抽出クリック数を減らす(細かく)
バランスよく飲みやすい適正現在のクリック数を記録して維持
苦い・えぐみ・渋みがある過抽出クリック数を増やす(粗く)
抽出が3分未満で完了速すぎクリック数を減らす方向で確認
お湯が長く残っている遅すぎクリック数を増やす方向で確認
  • 薄くて酸っぱいときはクリック数を減らす(細かく挽く)
  • 苦くてえぐいときはクリック数を増やす(粗く挽く)
  • 1〜2クリック単位で少しずつ調整するのが基本
  • クリック数・湯温・抽出時間・味をセットで記録しておくと再現しやすい
  • 豆を替えたらゼロ点を確認してから調整を始める

コマンダンテのメンテナンスと挽き目精度の関係

コマンダンテの挽き目精度は、日常的なメンテナンスの状態にも影響されます。清掃が不十分だとクリック数の再現性が下がることがあるため、基本的なお手入れ方法もあわせて確認しておきましょう。

日常的な清掃のポイント

コマンダンテは使用後に挽き粉の残りやコーヒーオイルが刃や粉受けに付着します。毎回の使用後に粉受けをブラシで軽く払い、本体を逆さにして残粉を振り出すだけでも清潔な状態を保ちやすくなります。

コマンダンテはパーツ数が少なく、分解・組み立てがしやすい設計です。この構造がメンテナンスの負担を下げており、毎日使い続けられる要因の一つとされています。月に1回程度を目安に分解して内部をブラシ清掃すると、刃の状態を長く保てます。

ダイヤルやネジ部分の状態確認

ダイヤルの回転部分(ネジ部)にコーヒーオイルや微粉が蓄積すると、クリック感が鈍くなることがあります。このような状態では正確なクリック数のカウントが難しくなるため、定期清掃の際にネジ周辺も確認しておくとよいでしょう。

清掃後はゼロ点を確認してから使い始めると、清掃前後のクリック数のずれを確認できます。ゼロ点が変わった場合はレシピを見直す機会にもなります。

長期使用における刃のコンディション確認

コマンダンテのニトロブレード(特許取得済みのコニカル刃)は耐久性が高いとされています。しかし長期使用や清掃不足が続くと、挽き心地の変化や均一性の低下が起きることがあります。挽いた粉の粒が以前より不均一に感じる、抽出時間が一定しなくなった場合は刃のコンディションを疑う一つのサインです。

刃のみの交換や研ぎ直しはできない(刃部分の交換は本体ごとになる)とする情報があります。最新の修理・交換対応については、購入元または日本正規代理店(BONTAINコーヒーが総代理店とされています)に確認することをおすすめします。※最新情報はコマンダンテ公式サイト(www.comandantegrinder.com)または日本正規代理店でご確認ください。

  • 毎回の使用後に粉受けのブラシ払いと残粉の振り出しをする
  • 月1回程度を目安に分解清掃するとクリック数の再現性が保ちやすい
  • ダイヤルネジ部の汚れが積み重なるとクリック感が鈍くなることがある
  • 清掃後はゼロ点を確認してから使い始めると状態管理がしやすい
  • 刃のコンディション確認は日本正規代理店への問い合わせを活用する

まとめ

コマンダンテのクリック数は「ゼロ点の正確な設定」が土台であり、そこから粕谷氏の4:6メソッドに合わせた粗挽き(MK4で30〜38クリック前後)を起点にして、抽出時間と味で微調整していくのが基本の流れです。

まず試してほしいのは、ゼロ点を確認してから35〜38クリックで4:6メソッドを一度淹れてみることです。抽出完了時間と味のバランスを確認し、次の調整に進む材料を集めてみてください。

クリック数は正解が一つではなく、豆・焙煎度・器具・好みの組み合わせで変化します。このページを参考に、まず一杯淹れてみるところから始めてみてください。その一杯が、自分なりの基準をつくる最初の一歩になります。

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