ある知人から「すみだ下町ブリューワーズカップというものがあるのだよ…」この言葉を聞いたとき、なんか色々と大丈夫なのか?と思ったんです正直。そう思ったものの、興味も沸いた事もあり先日行ってまいりました。

会場まで駅からしばらく歩くとお洒落なカフェがあり、その併設としてギャラリースペースが。とても広くて何でも使い勝手よさそう…目の前に公園広場もあって雰囲気も良い感じです。そんな中で大会は行なわれました。

到着早々、皆さんへご紹介という流れになり簡単なスピーチ。
思ったより参加選手も多く、見に来ている方も結構多い印象だ。

温かく迎え入れてもらう中、どこかのタイミングでデモンストレーションをしてくれないかと言うことで即答でOK。

ありがたいことにチャンピオンのコーヒーを皆さんに飲んでもらいたいと思われるのは光栄なことだなと勿論思います。
そして、コーヒーの啓蒙活動に少しでもなれば…とかボランティア精神はプロとしてあるべきなのかもしれません。

しかし、言うほど私は仏様じゃあないし、そこまで奉仕の精神の持ち主ではないんです。でも、全くないんじゃなくて多少はありますからね!
とまあ、心の底では周りの為とかではなく自分の為。

自分で言うのはおこがましいけれども、こういった立場側になってみると本当に色んな環境で抽出する機会があって、その場所場所で適正な抽出を探すのは難しく、だからこそ成長のし甲斐があるなといつも思います。これは、環境が整った場所で抽出するのとでは比較にならない程難しいんですよこれ。この緊張感は独特でサッカーで言うと異国のアウェー戦みたいなのに近くて、一回でとても勉強になるので貴重な成長するチャンスでもあります。この例えが分からない方は、最悪分からなくていいです。笑

グラインダーの状態を把握しての粒度分布傾向、その場で使用する豆を見ての味の創造、短い時間内での味の調整など。
そんな裏事情は知らずに日本一として期待される一杯のハードルはとても高い。
豆が良くなかったとしても抽出して出来上がったコーヒーは絶対美味しいと思われる。

よくコーヒーは豆が9割だとか言われます。
だから美味しい一杯を作る為には、豆を良いものしなければならない。
コーヒーを理解すればする程、もっともだと確かに思わざる得ないと僕も同感。

でも、現実にはこういった目線でバリスタが過度な期待に晒されるケースというか役割みたいなのがあるというのも知ってもらいたい。
だからこそ、抽出技術や魅せ方で僕は勝負したいと感じます。

豆がこのレベルだからこの味とか言いたくないし、そういってしまうのは悲しいし何より浪漫がない。
「達人は筆を選ばず」という言葉があるけれど、良い言葉だなと思います。この、すみだ下町ブリューワーズカップの選手達を見ていると色んな方法で抽出していました。良い悪いではなく、この姿勢は忘れてはならないような気がする。

この大会は地域でやっているので、子供部門などあったりして地域ならではの面白さや親しみやすさがありました。
未来は子供ですからね、ユース世代を育てるっていう発想も面白かったり。何より、みんなこの和やかな雰囲気を楽しんでるもいいなと。

とにかく、この取り組みは思ってたより規模も大きくて驚きでした。来年、興味持った方はイベントに行ってみてはどうでしょうか?プロアマ問わずですよ。